さて３月に入り、１０日間のテクニカル・リハーサル（テクリハ週）tech weekになった。テクリハというのは、舞台上で舞台装置や照明など裏方さんのためのリハーサルで、シーンごとに進めるので俳優さんたちは待機することが多い。特に「王様と私」では幕開けの船が舞台に突き出るシーンが３日くらいかかり、謙さんも全く出番がないまま待たされたそうな。でもこういう待ち時間を利用して、他の俳優と交流ができるので距離が縮まる。謙さんも子供たちと照明で影絵ごっこをしたりして遊んでくれたそうだ。
子役係は子供たちが飽きないようにボードゲームで遊ばせたり、この時期はりんが折り紙を持っていって、皆でいろんなものを折っていた。女子は他に絵を書いたり、本を読んだり、それなりにすることがあって退屈はしなかったようだ。
テクニカル・リハーサルの後はプレビュー公演がすぐに始まり、スケジュールは毎日変わる。大体午後１時ごろから始まり、５時ごろ夕食、その後必要に応じ夜１１時ごろまで。やっぱり終了時間も決まってないので、親は常に近くでスタンバイ。
この期間は子供の勉強時間が決まっておらず、必要に応じてリハーサルに呼ばれるのでまとめて３時間は勉強できない。先生方は子役それぞれ何時から何時まで何を勉強したか、ちゃんと記録しており、週の終わりにレポートカードがメールで届く。先生方もこの期間はリハーサル中も常に待機、要するに一日中いることになる。年齢が６歳から１４歳の生徒１３人に対し先生が３人。質問する以外は自習だったようで、勉強内容がちゃんと頭に入らないらししく、りんは早く普通の学校に戻りたがっていた。
そして規則正しい生活とはさよなら。日曜日と月曜日以外は就寝時間が夜中１２時という生活がこれから１年以上続く。この期間はりんは朝は１０時ごろ起きて、夜中の１２時に寝る。夜１１時まで外にいるのは大人でもきついのに、子供はなおさら。車に入ったらバタンキュー。４月に普通の学校に戻ったらりんは８時半には家をでて、夜は１１時まで公演。睡眠時間が足りない！かなり不安になる。
さて、開幕が近づくにつれて、メディアの露出も多くなってくる。謙さんはリハーサルからNHKの方たちがつきっきりでカメラを回していた。りんは週刊NY生活でインタビューを受け、プレビュー公演が始まる前に謙さんの一面の記事と同じ号で記事にしていただいた。インタビューは日本語で受けていたものの、かなりあやしかった。(^_^;)
そして、今度はFOX Newsの春のブロードウェイ特集に双子の相棒オリビアと一緒にインタビューを受けることになった。いきなり前日に言われたものの、双子っぽく何かお揃いのものを着ようということで、一緒にセーターを買いに行った。
その時のインタビューの様子がこちら。放送されたのは、開幕してからの４月下旬。実際の舞台の映像とケリーさんの美声、March of Siamese Childrenの舞台稽古、ディレクターのインタビューやスクーリングの貴重な映像。りんは早口で何を言っているのかわからない。(^_^;)