19. ブロードウェイ・デビュー その1 〜幕開けの前に〜

さあ、2015年3月12日木曜日、夜8時からいよいよプレビュー初公演、そしてりんちゃんのブロードウェイデビュー!予想をしていたけど、満員御礼。この劇場はオーケストラ席と2階席であるLogeの2つの入り口がある。チケットは前々から買っておいたのでオーケストラ席のステージ横前から4列目。ちなみに子役の親でも無料券はもらえない。

さて、いよいよ初めて劇場の中に入る。金とワインレッドを基調にしたカーテンと飾り付け。客席はステージを囲むように並べられてある。オーケストラピットが目の前にあり、オケメンバー29人は皆正装なのでそれだけで迫力がある。ビビアン・ボーモント劇場の客席数は1000席超で、ブロードウェイの劇場としては大きい方ではないものの、どこの席からも見やすく、劇場としては新しいので評判は良い。

 

案内係からもらったプログラムを見ると、他のブロードウェイのショーで見たように、Playbillの文字が表紙の上に黄色い枠で囲まれており、その下にKing and Iのポスターと同じ絵が。果たしてりんの名前は載っているのだろうか。パラパラとめくると、あった!

プリンシパルの方たちは前の方に写真お履歴が載っており、アンサンブル(プリンシパル以外のその他の出演者)はプログラムの後ろの方にアルファベット順に履歴が載っている。りんは、あすなろ学園でのミュージカル、バレエの発表会とピアノでカーネギーホールで演奏したことをプレスの方がうまくまとめてくれたので、それっぽい履歴になっていた。子役たちはもちろん、今回がブロードウェイ・デビューを果たす大人の俳優さんたちも多い。

 

写真は別のページに載っていて、チャーリーさんに撮っていただいたヘッドショットの写真が載っていた。← 11. リハーサルが始まるまでにを参照こうやって他の俳優さんと一緒に並べられているのを見ると、まだ信じられないけど本当にブロードウェイに出演するんだなあと実感。双子役のオリビアはアルファベット順でも隣。

 

少し時間があったので、隣に座っている白人の老婦人と話し始めた。彼女は2008年の「南太平洋」でケリー・オハラさんを見たことがあるそうで、私の娘が子供の一人だというととても喜んでくれた。

いよいよ劇場の中が暗くなり、オーケストラの序曲が始まる。観客からは待ってましたとばかりに拍手喝采。今まで映画や録音で聴いたことのある音楽なんだけど、生で聞くと鳥肌がたち、自然に涙がつたってきた。そういえば、謙さんがオケの生の音楽を聴いたときに同じく感動して涙がでてきたとツイッターで言っていた。楽団員の熱意も自然に伝わってくる。序曲が終わったあとも拍手喝采。

そして期待感が高まる中、幕が開き、1860年代のシャム王国へと誘う。

 

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